魔法使いと手品師の話
すごいプレイヤーは魔法使いなんですよ。
簡単にメラやバギを使う。しかもすごいスピードで魔法や特技を覚えて行く。
その魔法使いに魔法で対抗しようとしても、ぼくたちがメラとかバギとかを覚える頃には既に彼らの魔法はメラゾーマやバギクロスになっている。
こっちは精一杯メラやバギを習得しているのに、チートやチート! プロアクションリプレイや!
って思うけど、そんな愚痴言ってても一生勝てるようにはならない。
じゃ、どうするの? っていうのが、今回のお話です。
魔法使いに勝つためには
一見才能頼りに見える彼ら魔法使いはもちろん誰よりも努力しています。ただし努力が全てとは言いません。「才能」というものはやはりあると思います。「才能」がなかったらこの世界の棋士はみんな羽生善治になれる。しかしその才能も努力をしなければ磨かれない。だから彼ら魔法使いには油断も隙もないのです。
そんな彼らにぼくたち凡人が勝つ方法はあるんでしょうか?
実はあります。しかも3つもある(なかったらぼくが勝ったりなんてできません)。
基礎ステータスを上げる
Splatoonにおける基礎ステータスを主だった5つに分類する。
(1)AIM力
(2)インク管理
(3)危機回避
(4)スペシャル意識
(5)時間管理
これらを基礎ステータスに選んだ理由から説明する。
Splatoon2と言えば多種多様なブキ・ステージが特徴のゲームである。
これらは多様すぎて一律に対処できない(同じような対処法が存在しない)。
イカスフィアやインクアーマーが強い環境であれば対物攻撃力アップが有効であるように、環境の変化によって最適解が変わる。答えの変わるものは基礎ではないと考える。
これら5つの能力はこのゲームの根幹を成すものであると言える。なぜならば、いつ・いかなる環境においても重要視されるものであるからだ。スポーツで重要なのは技術や連携であるが、それ以前に必要とされるものは体力(筋肉)。分類した5つの能力はSplatoonプレイヤーの筋肉と言い換えてもよい。
以上の理由から、これらを「基礎ステータス」と定義する。
※各ステータスの詳細と上げ方については別の記事を参照して下さい。
相性を利用する
炎には水、水には電気というように、ゲームには相性が設定されていることが多い。
そしてそれはTPSゲームのSplatoon2であっても例外ではない。
チャージャー・ブラスターにはインクアーマー、潜伏を多用するローラーにはポイントセンサー、射程の短いブキ相手にはジェットパック、ラピッドブラスターに対しクアッドホッパーなど、例をあげればキリがないくらいの相性が存在するゲームなのだ。
ところが相性差を利用してさえ思い通りに勝てるとは限らない。
最も大きな理由は、サブウェポンやスペシャルウェポンの存在によって相性が複雑化していることだ。また各ブキとステージとの相性も存在している。ブキの特色を活用できるステージかどうかという点だ。「編成」という要素も相性を語る上で無視できない。グーを出す相手にはパーを出せば勝てるが、グー・チョキ・パー・パーという編成を相手にした時、パー・グー・チョキ・チョキでも負けることがある。それがNintendo Switch専用ソフト Splatoon2 税込6,500円。
しかしながら相性さえよければ多少の基礎ステータスの差は誤魔化すことができる。賢さが劣っていてもマヒャドならメラゾーマに対抗できる理論である。
ステータスの高い相手には相性で勝負しよう。
※ろっどさんのSplatoon2相性講座については別の記事を参照して下さい。
マホトーンを使う
相手に実力を100%発揮されないようにしよう!
相手の魔法を封じる。ちょっと難しいけど理解すれば誰でも簡単に実践できる。本当だよ。マジ。
具体的に説明する。優れたプレイヤーには優れているがゆえに、必ず頼る得意な戦い方がある。まずそれを分析しよう。
優れたプレイヤーは、
- 基礎ステータス(1)のAIM力が高い
- 潜伏(様子見)が上手い
- 役割遂行能力が高い
主にこの3点を得意とする傾向にある。それぞれ細かく見て行こう。
基礎ステータス(1)のAIM力が高い相手
AIM力の高い相手に撃ち合いを挑むのは愚策だ。相手の方が弾を当てるのが上手くて早いということを前提にして、正面戦闘を避けて不意打ちに専念しよう。そこで使うのが潜伏だ。相手を観察して隙を伺う。機を待つ。死角からの攻撃に全てぴったり弾を当てられるプレイヤーなんていない。いたらごめん。
潜伏(様子見)が上手い相手
じゃあ潜伏の上手い相手にはどう対処すべきか? わりとキツイ。というかブキによっては相当厳しい。クリアリングの遅いブキって結構あって、そういうブキはやっぱり潜伏にすごい弱い。だから一番良い対処法はその潜伏をあぶり出すことじゃなくて、潜伏という行動を無駄にすることだと考える。潜伏する目的は様子見すること、不意を突くこと。デメリットは潜伏している間、味方のフォローができないこと。短時間ながらここに人数有利ができる。その人数有利を活かして他の敵を狩ろう。自陣と敵陣をひっくり返して、自陣付近に潜伏しているであろう相手の駒を浮かせることが最善。
役割遂行能力が高い相手
役割遂行能力が高いプレイヤーには、役割そのものの目的をしっかり捉えて反撃の策を練ることが肝。例えば前線に出るパラシェルターであればヘイトを稼ぐことが目的であるケースが多いため、その状況を避ける。無視する、ボムを置いて前に出させない、逆に裏取りをして敵陣を荒らす(ヘイトを稼いだ傘のところに、他の敵が駆けつけられないようにする)などが主な対処法になる。目的そのものを直接阻止するのは難しい。相手は魔法使いだからだ。しかし目的が達成されても状況が不利にならない一手を打つことはそう難しくない。
手品師になろう
以上3つが、ぼくの考える最強の魔法使い対策です。
彼らはただゲームをするだけで多くのことを学習して、どんどんプレイヤースキルを上げて行くんですよ。感覚的に勝ちに繋がる行動が理解できる。すぐに技を覚えることができる。そしてそれを実践できる。
彼らに「魔法を覚える」という過程は存在しない。レベルを上げているだけで次々と魔法を覚える。だから魔法使い。
そういう彼らに対抗するためには、こちらも魔法を使って・・・とまでは行かなくても、魔法を使っているように見せかける必要があります。直接爆発を起こすことはできなくても、ガスとライターで爆発っぽいことはできる。同じ結果さえ引き出せるなら貢献度は変わらない。
つまるところ手品師ですね。種も仕掛けもありまぁす!
だけど手品はあくまでも手品。魔法には劣ります。劣るからこそぼくたちの手品(種と仕掛け)で彼らの魔法に対抗するためには、どれだけ真に迫る(爆発に近い結果を引き出す)ことができるかという尺度が求められます。
そしてどんどん魔法を覚えて行く彼ら魔法使いたちを観察・分析し、どんな魔法があるのかを学ぶことが大切だと考えます。
ぼくも上手いプレイヤーから日々学習しています。
ごあいさつ
こんにちは、ろっどです。ここまで読んで下さってありがとうございます!
当ブログはぼくの培って来たSplatoonの立ち回りの理論や技術を極力言語化して残しておこうという理念のもと作られております。
そのため分かりづらいろっど語やそもそも説明不足な点があると思いますが、コメント・メッセージして頂ければ都度対応する予定です。できる限り客観的な視点で推敲してはいるものの、ちゃんと伝わるかどうかはまだ分からないのです。
また、画像や動画がなくて文章だけだと言っていることが伝わらないよぉ・・・という方は、次の記事もぜひ読んで下さいね! 読者が多くなって称賛の声が大きくなればもしかしたらぼくのモチベーションが超上がるかも! ぼくのモチベーションが上がったら画像や動画が付くかも! やる気がクオリティに変換されます。
今後は今回注釈を付けた基礎ステータスや相性の記事、それからzapとクアッドホッパーの記事、状況判断や盤面管理についての記事をあげる予定です。一週間に一回くらい。
それではこれからもよろしくお願いします。